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保育士が安心して働くには「社会保険完備」が必須!具体的な内容と条件も解説します

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さまざまな求人票を見ると「社会保険完備」という記載を目にしたことがあると思います。今ではほとんどの企業がしっかりと社会保険を取り入れているので、とくに気にしたことがなかったかもしれません。

しかし、この社会保険完備という記載は保育士にとって給与よりも先に確認するべき項目なのです。そこで今回は、保育士が安心して働くために必要な「社会保険完備」について詳しく解説していきます。

この記事を読むことで社会保険の種類からその重要性について知ることができ、今後保育士の求人を探すときに働きやすい保育園を見つけられるようになるでしょう。

1.保育士が安心して勤務するには「社会保険完備」が必須です

社会保険は、保育士が勤務していく中で怪我や病気、事故など不足事態に備えて用意しておく保険です。例えば、各種行事の設営などで大怪我をしてしまったりした場合、社会保険の一部である労災保険で治療費などを保険金から補填できます。

このように社会保険完備は、保育士がこれから長く勤務していくために必須事項なのです。

1-1.社会保険が完備されていないと保育士の負担が大きい

勤務する保育園自体が社会保険を完備していない場合は、保育士自ら保険料を各自治体に支払う必要があります。通常であれば、保育士を雇用する保育園側と保険料を折半で支払うため負担がそこまで大きくありません。

しかし、社会保険に加入できない場合は保育士への負担がかなり大きくなってしまうのです。さらに出産などをしたときに給付される支援金も社会保険に加入できていないと受け取ることができなくなってしまいます。

このように今では当たり前に取り入れられている社会保険ですが、しっかりと完備されていない保育園に就職してしまうとかなり危険なのです。

2.社会保険の種類とは?

社会保険は、大きく4つの保険に分かれています。

  • 雇用保険
  • 健康保険
  • 労災保険
  • 共済組合・厚生年金保険

上記の保険はそれぞれ適用されるタイミングが違い、いずれも万一の事態を想定して加入すべき保険です。

ちなみに上記4つ社会保険はすべて雇用主である保育園側と保育士で保険料は折半するので、保育園が社会保険に加入していないと支払う額は単純計算で2倍になります。

2-1.雇用保険

雇用保険は、失業などで職を失ってしまった人に対して生活や雇用の安定を目的として国の社会保険制度を指します。また、雇用保険が適用されるのは失業だけでなく「育児や介護で働くことが難しくなった人」も含まれており、保育園で働くすべての保育士にとってかなり重要な保険です。

例えば、私的な都合によって一時的に失業し新たな職場を探すことになった場合、前職で雇用保険に加入していれば再就職先を見つけるまでのある一定期間「失業保険」として保険金を受け取ることができます。

ちなみに雇用保険に加入せず失業保険を受け取れない場合、求職中はアルバイトなどをしない限り収入がゼロになってしまうので注意が必要です。

2-2.健康保険

健康保険は、保育士が突然の病気や怪我などによって治療を受ける際に保険金が給付される制度です。保育士の場合、かなりの人数の園児を担当するため流行り風邪などをもらってしまうことmありますよね。このときに健康保険へ加入していれば、治療費だけでなく通院にかかる費用なども保険金でカバーできます。

さらにこの健康保険は「出産時」でも適用されるので、女性の保育士にとってはとても重要な保険といえるでしょう。

2-3.労災保険

労災保険は、健康保険とは少し異なり勤務時間中または通勤中に起きてしまった病気や怪我に対して保険金が給付される制度です。そのため、健康保険と同様に治療費や通院費などを保険金でカバーできます。

また、病気や怪我によって一時的に勤務ができなくなった場合、休業中の賃金も保険金から補償されるという点も労災保険の大きな特徴です。

とくに保育士の場合、子どもたちの保育だけでなく力仕事もかなり多く、思わぬ怪我をしてしまうこともあるでしょう。このときに労災保険へ加入していれば、費用面における不安はなくなります。

2-4.共済組合・厚生年金保険

共済組合・厚生年金保険

共済組合は、主に保育士が公務員扱いとなる「公立保育園」や「認定子ども園」に勤務する場合に加入する医療保険の一種です。補償内容としては健康保険とほとんど同じで、病気や怪我の治療費などを抑えることができます。一方、厚生年金保険は加入が義務付けられている国民年金保険に上乗せする形で加入する保険です。とくに株式会社や社会福祉法人などで勤務する人たちが加入します。

もし厚生年金保険に加入していないと、年金が支給される年齢になったときに年金支給額が下がってしまうので、将来的に生活がかなり苦しくなるで注意が必要です。

3.「社会保険完備」は4つの保険がすべて適用されること

ここで少し気になっている方がいるかもしれませんが、社会保険完備の「完備」という部分です。この表現は、先ほど解説した4つの社会保険すべてに加入しているという意味になるので、どれか1つでも加入できていない保育園は求人に「社会保険完備」と書けないということになります。

ただし、社会保険には加入する条件が決まっているため、パートやアルバイトとして勤務していたりすると社会保険が適用されないこともあるのです。

3-1.社会保険に加入するには条件がある

社会保険は、雇用する側が「社会保険完備」と記載していても以下の加入条件をクリアする必要があります。
【社会保険の加入条件】

雇用形態 正社員または契約社員(パートやアルバイトの場合、勤務時間や給与次第で加入できる可能性あり)
労働時間 1週間あたり20時間以上
給与 1ヶ月あたり8.8万年以上
雇用期間 雇用期間の見込みが1年以上
加入対象者 学生以外

上記の表からもわかるように、基本的に正社員として雇用されているのであれば問題なく社会保険に加入することが可能です。ただし、契約社員などの場合、労働時間や給与は問題なくても雇用期間が満期を迎え、雇用が継続されないときは適用されなくなってしまうので注意してください。また、どのような労働条件であっても学生は社会保険対象外と定められています。

したがって、保育士として就職するときに自分が社会保険に加入できるかどうかは上記の表を確認するようにしてください。

4.社会保険が完備されている保育園の特徴

社会保険が完備されているかどうかは、求人を見ることですぐにわかりますが以下のような特徴もあります。

  • 年間の休日数が多い
  • 社会保険以外の福利厚生も整っている

保育士にとって社会保険が完備されていることは、前述しているようにとても重要です。ですが、社会保険以外の部分もしっかりと確認することで、より安心かつ働きやすい職場を見つけることができるでしょう。

4-1.年間の休日数が多い

社会保険以外の部分で働きやすい保育園なのかどうかを判断する材料として「年間休日数」を確認するものおすすめです。

とくに「年間休日120日」と記載されている求人は、完全週休二日制かつ祝日が休日となっているので保育士側からするとかなり働きやすいでしょう。

ちなみに年間休日が「125日以上」と記載されているときは、上記の休日に加えて夏季休暇などもしっかり完備されている求人です。したがって、季節休暇や年末年始休暇も十分に取りたいと考えているのであれば、「年間休日125日以上」の記載がある求人に絞ると良いかもしれません。

4-2.社会保険以外の福利厚生も整っている

社会保険が完備されている保育園では、保険以外の福利厚生も整っている傾向にあります。

例えば、交通費の支給、育児手当、特別休暇、資格取得手当、住宅手当などです。これら手当や休暇は社会保険のように法律で定められている福利厚生ではなく、保育園が独自に定めている福利厚生なので、社会保険以外の福利厚生が整っているところは従業員である保育士を大切にしているということがわかります。

したがって、保育士が働きやすい環境の判断基準として社会保険完備はもちろんですが、それ以外の福利厚生内容も確認しておくと良いでしょう。

5.まとめ:社会保険完備の保育園を探して働きやすい環境を見つけましょう

今回は保育士が安心して働くために必要な「社会保険完備」について具体的な補償内容から加入条件まで解説をしました。
とくに気をつけていただきたいのが、事業者側にあたる保育園が社会保険に加入していない場合、保育士への金銭的負担もかなり大きくなります。さらに万が一の事態が起きたときに保険金が給付されなくなってしまうので、働く側からすると非常にリスクが高いです。
したがって、本文でも紹介した4つの社会保険に加入している保育園を探すようにしてください。
また、保育士として長く勤務するには社会保険完備だけでなく、福利厚生の充実も重要になってきます。少しでも長く安心して働きやすい職場で勤務したいと考えているのであれば、社会保険完備とその他福利厚生の項目を十分に確認するようにしましょう。

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