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保育士が履歴書の「本人希望欄」に書くべき内容とは?具体例から注意点まで徹底解説

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保育士として就職や転職を考えたときに必ず書かなければならないものの一つが履歴書です。

ただ、ほとんどの人は学歴や職歴、志望動機などは問題なく書けると思います。しかし、履歴書の最後にある「本人希望欄」に何を書くべきかあまりイメージしにくいでしょう。
気にせず安易に「特にありません」などと記入してしまうとかなりもったいないです。

そこで今回は、履歴書における「本人希望欄」に記入すべき内容と記入するときの注意点について詳しく解説していきます。

とくにこれから履歴書を書こうと思っている方にとっては、かなり重要な内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.履歴書の「本人希望欄」を記入すべき内容は3つ

履歴書の「本人希望欄」を記入すべき内容は3つ

学歴や職歴、長所・短所、志望動機などを書いていく中で、一番何を書けば良いのかわからなくなる項目が本人希望欄でしょう。
ですが、そこまで難しく考えることはありません。本人希望欄に書くべき内容は以下のたった3つだけです。

  • 入社希望日
  • 勤務時間
  • 希望勤務地

それぞれの項目についてもう少し詳しく解説していきます。

1-1.入社希望日

入社希望日はその名のとおり「いつのタイミングで入社したいか」を記載するだけです。ただ、この入社希望日は新卒で入社する保育士と転職で入社する保育士で書く内容が異なります。

例えば、新卒入社の場合は大学や専門学校を卒業してから入社することになるので、卒業後の4月入社が一般的です。一方、転職で入社する保育士はいわゆる中途採用という枠になるため、在籍している保育園を退職してから新しい保育園へ入社することになります。

したがって、中途採用として入社を希望する場合は、いつごろまでに退職できて確実に入社可能な日を記載する必要があるのです。

つまり、新卒入社をする保育士の場合は入社希望日を無理に書く必要がありませんが、転職などによる中途採用で入社する場合は入社できる日を具体的に記載しておくと良いでしょう。

1-2.勤務時間

保育士にとって勤務時間はかなり重要な項目です。なぜなら、ほとんどの保育園では「早番・中番・遅番」のようにシフト制で勤務する時間が分けられていることがあるからです。

上記のようなシフトでは、8時間労働自体は変わりませんが、出勤する時間と帰宅する時間が異なります。
したがって、朝の出勤に少し余裕を持たせたいのであれば「遅番」、帰宅する時間を早くしたいのであれば「早番」のように希望がある場合はあらかじめ記載しておくようにしましょう。

ちなみに勤務時間の希望について、子育ての関係など正当な理由があるときは理由も合わせて記載しておくとかなり効果的です。

1-3.希望勤務地

保育園といっても運営している会社が複数の施設を管理・運営している場合は、希望の勤務地を本人希望欄に記載できます。

とくに複数の施設を管理している会社の場合は、さまざまな地域に保育施設を建てていることが多いので、自宅からの距離などをあらかじめ調査しておかないと入社後に配属されてから通勤するだけで大変になってしまいます。

したがって、希望勤務地について記載するときは、通勤時間や交通費なども考慮して記入すると良いでしょう。さらに、先ほどの勤務時間と同様に理由も合わせて記載しておくと採用する側も希望を汲み取りやすくなります。

2.本人希望欄に書いてはいけない内容は3つ

「希望欄」という言葉だけだと、どんな内容でも書いても良いと感じてしまいますが、以下3つの内容は書かないように気をつけてください。

2-1.給与や待遇面の要望

1つめは、給与や待遇面における要望を書くことです。給与や待遇面については募集要項に記載されていることがほとんどなので、改めて本人希望欄で記載しないようにしましょう。

とくに給与面は、保育の仕事をしていく中で成果と比例して上がっていくものなので、まだ業務に携わっていない状況で給与や待遇を要望するのは人材を募集している保育園側への失礼にあたるので注意してください。

ただし、転職などによる中途採用の場合は「前職の給与はどれくらい?」や「給与面についての要望はありますか?」など、入社してからの給与や待遇の話を面接時にされることが多いです。そのようなときは、履歴書の本人希望欄に記入はせず面接時に口頭で伝えるようにしましょう。

2-2.志望動機や自己PR

2つめは、志望動機や自己PRを書いてしまうことです。とくに志望動機は履歴書内に書く場所が別に用意されている様式が多いので、本人希望欄には書かないようにしましょう。また、自己PRを書きたいときは「長所・短所」を記載する場所があるので、その項目に記載するようにしてください。

以上のことからも、本人希望欄へは先ほど解説した「入社希望日」「勤務時間」「希望勤務地」のみを記載するようにしましょう。

2-3.マイナスなイメージになる内容

3つめは、上記の給与や待遇面、志望動機以外にマイナスなイメージになる内容を書かないようにすることです。

例えば、転職を希望している人が前職または在職している保育園の悪口や不満など採用する側が不快になるような内容は避けるべきでしょう。履歴書は採用担当官があなたのことを知るための重要な書類です。

したがって、「この人をぜひ採用したい!」と思われるような内容を記載するという気持ちを持って書くことが大切になります。そのためにも履歴書内に自分へのマイナスイメージにつながる内容は、書かないように心がけましょう。

3.保育士が本人希望欄を記入するのは「譲れない条件」を提示するため

ここまでで本人希望欄を記入する内容がどのようなものか理解できたと思います。しかし、人によっては「わざわざ本人希望欄を書かないといけないの?」と感じる方もいるでしょう。

その疑問の結論としては「自身にとって絶対に譲れない条件を提示するため」であり、保育士が長く勤務するためにとても重要なことです。

3-1.希望を提示することは「長く勤務するため」に大切

正社員の保育士として選考を受ける場合は「とりあえず入社しよう」ではなく、「できる限り長く勤務したい」という気持ちで入社しますよね。この長い期間勤務したいという希望を実現させるには、単に勤務できるだけでなく勤務している保育士自身が「働きやすい」と感じることが重要になってきます。

したがって、あらかじめ希望する勤務時間や勤務地など働くうえで絶対に譲れない条件を記載しておくことが大切なのです。ただし、実際は保育園側もさまざまな状況で保育士を募集しているので、全ての希望が通るわけではありません。それでも、自分にとって譲れない条件はしっかりと本人希望欄に明記しておくようにしましょう。

全ての希望が実現できなくても、一部の希望を考慮して採用してくれる保育園も多々あります。詳しくは後述しますが、遠慮してあえて記載せずに提出するのは避けましょう。

4.本人希望欄を記入するときの注意点2つ

本人希望欄は保育士ができる限り長く勤務するためにとても重要な項目です。ですが、実際に書くときは以下の2点に気をつけて書くようにしましょう。

  • 本当に必要な内容のみを記入する
  • 遠慮して書かないのはNG!

先ほども述べましたが、希望であればどんな内容でも書いて良いという欄ではないため、上記の2点に気をつけつつ記入するのが大切です。

4-1.①本当に必要な内容のみ記入する

本人希望欄には、前述した「入社希望日」「勤務時間」「希望勤務地」のように絶対に必要となる内容のみを記入するようにしましょう。それ以外の内容は、基本的には記載しないようにしてください。

たとえば、よくある間違いの例は本人希望欄に自己PRや長所・短所、入社してからの意気込みを書いてしまうことが多いです。しかし、繰り返しになりますが本人希望欄は保育士が勤務するうえで「譲れない条件」を明記する場所になります。したがって、勤務するうえで伝えたい条件以外は記載しないようにしましょう。

また、とくに記入する内容がないときは「貴園の規定に従います」と記入します。絶対に空欄のままで提出しないよう注意してください。

4-2.②遠慮して書かないのはNG!

この本人記入欄を書こうとすると「選考の段階でこんな条件書いても大丈夫かな?」と不安に思って結果的に遠慮して書かないという方も多いですが、遠慮して書かないのはあまりおすすめできません。

理由としては、もし遠慮して条件を書かなかった場合、採用されたとしても自分の希望する状況ではないため、長く働くことは難しくなります。一方、全てではないにしてもそれなりに自分の希望を考慮してもらった状態で働くほうが、遠慮して条件を書かなかった場合よりも働きやすいと感じるでしょう。

とくにシフト制を採用している保育園の場合は、本人希望欄に勤務時間などを記入しないと想像とは違う勤務時間帯で勤務することになってしまうこともあるので、しっかりと記入するようにしてください。

5.まとめ:履歴書の本人希望欄は保育士が長く勤務するための重要項目です

今回は保育士が履歴書の「本人希望欄」に書くべき内容と書いてはいけない内容まで詳しく解説しました。

本人希望欄は譲れない条件を書く場所とはいえ、選考されている保育士にとって条件を記載するのはかなり遠慮がちになる傾向にあります。ですが、先ほども述べましたが勤務時間や勤務地はこれから長く勤務していくためにとても重要な項目です。したがって、保育園に就職してからできるだけ長く、働きやすい環境に身を置くためにも履歴書における本人希望欄は、無理して書く必要はありませんが可能な限り書くようにしてください。

また、大切なので繰り返しになりますが、絶対に「空欄」や「特になし」とくれぐれも記載しないようにしてください。希望の条件がないときは「貴園の規定に従います」という一言を添えるようにしましょう。

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