ホーム コラム 保育にぬりえを取り入れるねらいは?簡単にできる遊び方や注意点も解説します

保育にぬりえを取り入れるねらいは?簡単にできる遊び方や注意点も解説します

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ぬりえは子どもから人気の高い室内遊びです。ぬりえには、色彩感覚が育まれたり、集中力が身に付いたりするといったメリットがあります。「保育園でもぬりえの時間を作りたい」「子どもたちにぬりえをやらせてあげたい」と考えている保育士の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、保育にぬりえを導入する際のねらいや遊び方、遊ぶ際の注意点などをご紹介します。ぬりえの時間を充実したものにするためには、事前にしっかりと準備を行っておくことが大切です。今回の記事もぜひ参考にしてみてください。

保育にぬりえを導入する5つのねらい

保育にぬりえを導入する5つのねらい

ここではまず、ぬりえを行う際のねらいや、ぬりえがもたらす効果について解説します。保育にぬりえを導入する際は、ねらいをしっかりと定め、目標を持って取り組みましょう。

手先のトレーニングができる

ぬりえをする際は、クレヨンや色鉛筆などを細かく動かし、線に沿って色を塗っていきます。色を濃く塗ったり薄く塗ったりすることで、彩度を調整することもあるでしょう。

こういった動作を繰り返す中で、手指の動かし方や力の入れ具合が自然と分かるようになります。運筆力が身に付くため、鉛筆の練習を始める前のトレーニングにも最適です。

また、手指を動かすことで脳が活性化されるともいわれています。脳が活性化されると自分で考える力も強くなるため、学習意欲向上につながるでしょう。

色彩感覚を養える

色彩感覚が身に付くのもメリットのひとつです。ぬりえが上達してくると、「この花は、ピンク色にしよう」「ピンクの隣は黄色が合うかな」などと全体のバランスを見ながら配色を決めるようになります。

また、色が混ざったときの色合いや相性の良い色なども自然と分かるようになるため、色彩感覚を養うことができます。

想像力を育む

「雲の上の世界の子だから、髪の毛は白色にしよう」「この部分は、ピンクで塗ったらどうかな」など、絵をみながらイメージを膨らませて色を塗っていきます。子どもはまだ大人のように固定概念が定着していないため、自由に色を塗って自分の世界を表現できるのがぬりえのメリットです。

時には思いもよらない色を塗ることもあるかもしれません。しかし、想像を広げながら自由に表現することの楽しさを味わうことも、子どもにとって大切な学びのひとつです。子どもの世界観に共感しながらあたたかく見守りましょう。

集中力が身に付く

「線からはみ出さないように」「色が混ざらないように」と真剣に作業をする中で、集中力が身に付くのもメリットのひとつです。

集中力が身に付くと、日々の活動にメリハリを持って取り組めるようになったり、学習意欲が高まったりとメリットがたくさんあります。

時間制限を設けたり、塗った絵を保育室に貼りだしたりすることで「きれいに塗りたい」「今日中に完成させたい」と目標を持って取り組むようになります。

自己肯定感が向上する

自己肯定感とは、「さまざまな活動に積極的に取り組めるようになる」「新しいことに進んでチャレンジできるようになる」といったように、自分を認め、自分を信じて活動できるようになることです。

ぬりえの作業は手先を細かく動かし、集中しながら進めなければなりません。そのため、納得のいく出来栄えの作品ができたときは、大きな達成感を味わうことができます。「こんなに上手にできるんだ!」と自分を認めたり、「上手にできたね」と保育者や友人に褒められたりする中で、自然と自己肯定感を向上させることもできるでしょう。

保育園でできる!ぬりえの遊び方

保育園でできる!ぬりえの遊び方

保育中にぬりえを導入する際の遊び方をご紹介します。手順に沿って解説するので、参考にしてみてください。

材料を用意する

まずは、ぬりえに必要な材料を用意しましょう。必要なものは以下の通りです。

  • 画用紙
  • 黒マーカー
  • 色鉛筆やクレヨン など

また、汚れを気にせず思いきり作業できるよう、机に新聞紙やテーブルクロスを敷いたり、スモックを着せたりすることもあります。

画用紙にマーカーで絵を描く

画用紙を机の上に置き、黒マーカーで大きく絵を描きます。年齢が小さい場合や、絵を書くのが苦手な子には、「保育者が代わりに絵を描く」「テンプレートを用意する」などして対応しましょう。

ぬりえ用の絵を描くときは、色を塗りやすいよう大きく描くことが大切です。下書きの線が細すぎると、色を塗る際に見えにくくなる可能性があります。ボールペンや鉛筆ではなく、マーカーを使用しましょう。

クレヨンや色鉛筆で色を塗る

絵が完成したら、クレヨンや色鉛筆で色を塗っていきます。「できるだけ線からはみ出ないように塗ること」「強く塗りすぎると穴が開くこともあること」「友達の絵は勝手に塗らないこと」など、基本的なルールははじめに伝えておきましょう。

子どもたちがぬりえをしている間は、「上手にできたね」「ここは塗らなくても良いの?」などと声掛けをしながら、見守ります。そして最後に、ぬりえが完成したら、部屋に飾ったり絵の裏に花丸を描いたりして対応しましょう。

ぬりえの効果を高めるポイント

ぬりえを行う際は、ただ単に色を塗っておけば良いというわけではありません。ぬりえの効果を高めたい場合には、ポイントを押さえて正しく援助することが大切です。ポイントは、大きく分けて3つあります。

はみ出しても怒らない

ぬりえの基本ルールとして、「線からはみださない」というものがあります。しかし、小さな子どもの場合は、手先のコントロールが上手くできずに、線からはみ出してしまうこともあります。もし、線からはみ出して色を塗っていても怒らないようにしましょう。

ただし、わざと画用紙を汚そうとしたり友達の絵まで色を塗ったりしている場合は、注意する必要があります。子どもたちの活動の様子をしっかりと見守りながら、適切な援助を行いましょう。

よいところを見つけて褒める

よいところを見つけて褒めるようにすることも大切です。例えば、「丁寧に色を塗っているね」「色の塗り方に勢いがあって、海の絵とよく合っているね」「ピンク色の太陽も可愛いね」など、声掛けの仕方はさまざまあります。

必ずしも、線からはみ出ないようにきっちりと塗ることや、大人と同じような色彩感覚で色を塗ることが重要なわけではありません。「ぬりえって楽しい」「もっとぬりえがしたい」と思えるよう、子どもの頑張りやよいところを見つけて、前向きな言葉をかけるように心がけましょう。

保育者も楽しみを共有する

ただ見守るだけでなく、自分自身もぬりえを楽しんでみましょう。子どもも、保育者と楽しみを共有できることに喜びを感じると、楽しい気持ちが盛り上がりより積極的に行動するようになります。

また、保育者の色の塗り方を見て学習することもできます。いきなりぬりえを始めるよりも、保育者の手本を見ながら進める方がスムーズな場合もあるでしょう。

ぬりえを行う際の注意点

メリットの多いぬりえですが、ぬりえを行う際は、注意したい点もいくつかあります。注意点は大きく分けて3つです。保育を展開する際の参考にしてみてください。

環境を整える

ぬりえを楽しく行うためにも、環境をしっかりと整えましょう。ぬりえは一人ひとりが画用紙を広げるため、意外とスペースが必要になります。テーブルの上はきれいにして、十分なスペースを確保しましょう。

また、思いきりぬりえを楽しめるよう、スモックを着せたり新聞紙を敷いたりして対応することも大切です。テーブルや洋服にクレヨンが付くことを恐れていては、ぬりえに集中できません。

時間配分に注意する

ぬりえを始めると作業に集中してしまい、ついつい時間を忘れがちです。また、何時間でもぬりえをやらせてあげたいと思うこともあるかもしれません。

しかし、作業時間が長くなると集中力が切れて塗り方が雑になったり、他の遊びを始めたりすることが考えられます。年齢やクラスの様子に合わせて、適切な時間に設定しましょう。

子どもの集中できる時間は「年齢+1分」といわれています。年齢が小さいクラスでは、準備から片付けまで15分程度、大きいクラスでは30分程度あれば十分活動を楽しめるでしょう。

口に入れないよう見守る

0〜2歳の乳児クラスでぬりえを行う際は、色鉛筆やクレヨンを口に入れないように見守る必要があります。特に0歳児は、物を口に入れることで、感触やものの固さ、形状を確かめる時期です。ぬりえをする際は、保育者が一人一人を見守れる環境を作りましょう。

また、0〜1歳頃はまだ握力が弱く、色鉛筆やクレヨンを握ることも難しいかもしれません。クラスの子どもの発達の様子や興味関心に合わせて遊びを展開しましょう。

まとめ

ぬりえは、「想像力を育む」「色彩感覚を養う」「集中力を高める」などさまざまなメリットがあります。保育園でぬりえを行う際は、ねらいを定めて活動を充実させましょう。

また、ぬりえで得られる効果やメリットの恩恵を最大限享受するためには、ぬりえを行う際のポイントや注意点を事前に確認し、重要なポイントを考慮した指導計画を立てることが大切です。今回の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

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