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保育士資格取得にかかる費用は?学習方法別に徹底解説します

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保育士資格を取得したいと考えている方の中には、保育士資格取得にかかる費用が気になっている方も多いのではないでしょうか。

保育士資格を取得するための費用が事前に分かれば、スムーズに準備準備を進めることが可能です。そこで今回は、保育士資格を取得する場合にかかる費用を、学習方法別に解説します。

保育士になりたいと思っている方は、資格取得費用や各学習方法のメリット・デメリットを比較し、自分に合った学習方法を見つけましょう。

保育士資格取得にかかる4つの費用

保育士資格取得にかかる4つの費用

保育士の資格を取得する場合には、大きく分けて4つの費用がかかります。「受験料」「教材費」「学費」「登録手数料」です。
ここではまず、どのようなことにお金がかかるのかを詳しく確認していきましょう。

受験料

保育士試験の受験料は以下の通りです。(2021年現在)

  • 筆記試験と実技試験の両方またはどちらかに受験する場合:12,950円(内訳:受験料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円)
  • 幼稚園教諭免許状を持っていて筆記試験・実技試験のすべてが免除の場合:2,650円(内訳:受験手数料2,400円+受験申請の手引き郵送料250円)

(参考:一般社団法人全国保育士養成協議会 https://www.hoyokyo.or.jp/exam/

上記は保育士試験の受験料のみの費用なので、自宅が試験会場から遠い場合には、別途交通費や宿泊費などもかかるでしょう。

教材費

試験勉強のための教材費も必要です。保育士試験は「筆記試験」と「実技試験」に分かれ、筆記試験の内容は9科目あります。

教材を購入する場合の相場は1〜5万円程度です。大学や短大、通信教育などで購入する場合と独学する方が市販で購入する場合では、費用総額に多少の違いがあります。

独学の場合の方が比較的費用を抑えられますが、その分自分でどの教科書がよいかをしっかり調べなければなりません。

学費

保育士試験の勉強方法は、大きく分けて3つあります。それぞれにかかる学費は、以下の通りです。

  • 学校で学ぶ:年間約100万円程度
  • 通信講座で学ぶ:年間約5〜10万円程度
  • 独学で学ぶ:0円

通信教育の場合、教材費込みで金額なので、比較的安い印象です。また、独学の場合は学費は特にかかりません。

学校に通う方は、1人暮らしをする場合にはさらに別途費用が発生します。保育園や幼稚園で行う実習費用も、別払いになるのが一般的です。

登録手数料

晴れて保育士資格を取得できた際には、保育士登録を行います。保育士登録手数料は、20201年4月時点で4,200円です。

保育士登録申請書と必要な書類を、「登録事務処理センター」に郵送で送りましょう。

学習方法別!費用の相場はいくら?

学習方法別!費用の相場はいくら?

それぞれの費用を合計すると、どれくらいかかるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。学習方法別に、保育士資格取得にかかる相場をご紹介します。

学校に通う場合

大学や専門学校などで勉強をする場合の費用相場は、他の学習方法に比べると最も高いです。

  • 四年制大学に通う場合:約400万円程度
  • 短大に通う場合:約250万円程度
  • 専門学校に通う場合:約200万円程度

大学の場合、入学金が30〜40万円程度、年間授業料が60万円程度、施設設備費や実習費用などその他費用に30〜50万円程度がかかっています。

専門学校の場合は、入学金25万円程度、年間授業料30〜60万円程度、実習費などのその他費用で50万円程になります。

ここに受験料や登録手数料、教材費を入れると、各学校の入学から卒業までにかかる費用は約200〜400万円程度です。

通信講座で学ぶ場合

通信講座で学ぶ場合にかかる費用は、総額5〜10万円程度です。教材費や講座DVDなどの総額でこの金額なので、受験料や登録手数料を入れてもあまり変わらないでしょう。

通信講座の場合、講座DVDが付いていたりポイントを変わりやすく記載した教科書を配布したりしますが、学校に通うわけではないため費用は安く済みます。

独学で勉強した場合

独学で勉強する場合は、教材費や受験料、登録手数料をすべて合計すると、約3万6,900円〜6万6,900円となります。

独学の場合は、教材費を削れば安く抑えることができます。ただ、どの教科書が良いか分からず色々と購入したり、質にこだわったりすると費用が上がる可能性もあります。

自分次第で費用が変わるため、あくまで目安として参考にしましょう。

それぞれの学習方法のメリット・デメリット

それぞれの学習方法のメリット・デメリット

費用の面で言えば、独学が一番お得な印象ですが、どの学習方法がベストなのか気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、それぞれの学習方法のメリットやデメリットをご紹介します。

学校に通うとしっかり学べる

大学や専門学校に通う場合は、しっかりと学びを深められるのがメリットです。どこがポイントなのか、重要なところを丁寧に指導してもらうことができます。

ピアノや工作、絵本の読み聞かせなど実技の分野についても、専門の講師から学ぶことができます。実習の時間がしっかりと確保されているのも特徴の一つです。

また、最大のメリットは、ほとんどの学校で、卒業と同時に保育士資格が取得できるシステムになっているところです。試験を受けなくて良いので、精神的な負担は減るでしょう。

デメリットは、費用が高いことと、学習するのにまとまった時間が必要になることです。働きながら資格取得を目指す方には向かない方法と言えます。

通信講座なら試験の対策ができる

通信講座のメリットは、しっかり重要なポイントも教えてもらえるのに、費用が安いところです。ほとんどの通信講座では、講座DVDやCDに、学習のコツが記載されたオリジナルの教材が付いて5〜10万円程度しかかかりません。

独学のデメリットと、学校に通う場合のデメリットを両方カバーした、中間的な役割のある学習方法と言えるでしょう。

デメリットとしては、保育士試験を自分で受けなければならないところです。大学や専門学校では、お金と時間をかける代わりに、卒業と同時に資格をもらうことができるケースがほとんどです。

独学は自分のペースで勉強できる

独学のメリットは、自分のペースで勉強できることろです。気になるところを何度も勉強したり、疲れた時には少しお休みをしたり、自分の予定に合わせることができます。

また、費用を安く抑えることもできるので、経済的に余裕がない時や節約したい時にもおすすめの勉強方法です。仕事や学校に通う傍ら、保育士資格取得を目指すなら、独学が向いているでしょう。

ただ、自分の力だけで試験に向けて勉強しなければならないので、間違って覚えてしまう可能性があることや、調べごとに時間がかかるといったデメリットがあります。
また、勉強の途中で諦めてしまうことがないよう、モチベーションを維持し続けるのも一つの課題となるでしょう。

保育士資格取得には時間もかかる

保育士資格取得には時間もかかる

保育士資格を取得するには、勉強をするための時間がかかります。費用も大切ですが、時間もかけがえのないものです。

ここでは、保育士資格を取得する際にかかる時間をご紹介します。

合計で90時間が目安

はじめて保育士資格を取得する場合は、合計60〜180時間程度かかると言われています。保育士資格合格者の勉強時間の平均は、90時間程度です。

1日1時間の勉強でも毎日勉強すれば、約3ヵ月で90時間、約6ヵ月で180時間に到達します。

まとまった勉強時間を確保できないときにも、1日1時間程度なら空いた時間を見つけて勉強できるのではないでしょうか。

他の資格と比較すると短い

「保育士資格じゃなくて他の資格にしようかな…」なんて思ってしまうこともあるかもしれません。保育士資格以外の資格取得にかかる勉強時間を比較してみましょう。

資格 勉強時間目安
簿記検定3級 50〜150時間
FP検定3級 150〜300時間
宅建士 250〜400時間
行政書士 500〜600時間
社会保険労務士 700〜1000時間

一般的に人気のある資格の勉強時間を調査しましたが、上記の資格と比較すると保育士資格は勉強時間が少なめのようです。独学や通信教育でも、比較的勉強しやすいでしょう。

保育士国家試験の合格率

保育士資格を取得する場合は、保育士の国家試験の難易度も確認しておきましょう。過去5年間のデータを調べてまとめました。

年度 合格率
2018 19.7%
2017 21.6%
2016 25.8%
2015 22.6%
2014 19.3%

(参考:厚生労働省、保育士試験の受験者・合格者の推移)

保育士試験の合格率は約20%程度です。5〜6人に1人の割合と考えると、少なく感じますが、2015年以降は年に2回試験が行われるようになったので、合格できる方は比較的多いと言えます。真面目にコツコツ勉強すれば、資格を取得できる可能性は比較的高いでしょう。

まとめ

保育士資格は比較的勉強しやすいことが分かりました。また、保育士は常に人出不足の状態なので、資格を取れれば仕事に困ることもなく安心できるでしょう。

ただ、保育士資格を取得するためには、時間も費用もかかります。独学・通信教育・学校に通うといったさまざまな勉強方法があるので、費用やメリット・デメリットなどをしっかりと比較し、自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。今回の記事も参考にしてください。

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