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なりきりごっこ遊びアイデア15選!保育に取り入れるねらいや注意ポイントを解説

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子どもたちが大好きな『なりきりごっこ遊び』。大人の模倣やなりきることに夢中になる年齢では、ぜひ積極的に取り入れていきたい遊びです。

この記事では、保育で盛り上がるなりきりごっこ遊びアイデアをご紹介していきます。各年齢やクラスの子どもたちの興味に合うものがきっと見つかるはずです。

また、保育になりきりごっこ遊びを取り入れる際のねらいや注意ポイントについても解説していきます。事前に理解しておくことで、子どもの発達を促す効果も期待できるので、しっかりとチェックしておきましょう。

なりきりごっこ遊びとは?

子どもは身近な人や物をよく見ています。そして、動きや言葉などを真似するところから遊びに発展していきます。

『なりきりごっこ遊び』とは、子どもが「まね」や「ふり」をしながら、何かになりきって表現することを楽しむ遊びです。

1歳頃からおもちゃなどを別の何かに例えて『見立て遊び』として楽しむことができます。年齢を重ねるごとにシチュエーションに合わせた言葉遣いを覚えたり、その世界に入り込んでなりきる楽しさを感じられたりしていきます。

保育士や友だちとやりとりを楽しみながら、社会性やコミュニケーション能力を養うことのできる大切な遊びの一つです。

なりきりごっこ遊びのねらい

なりきりごっこ遊びのねらい

ただ楽しいだけではなく、子どもの様々な成長を促すことが期待できる『なりきりごっこ遊び』。
保育に取り入れる前にねらいをしっかりと立てておきましょう。

遊びの中で言葉のやりとりを楽しむ

なりきりごっこ遊びを楽しむ中で、様々な会話が自然と生まれます。
家族や保育士が普段使っている言葉や、お店屋さん、ヒーローのセリフなどを覚え、遊びの中でやりとりを楽しむことができます。

遊びの中で繰り返し言葉を使ったり聞いたりすることで、子どもは言葉をどんどん吸収し自然と言語力が身についていくでしょう。

イメージを膨らませながら表現することを楽しむ

自分ではない誰かになりきったり、目の前にはない何かに見立てて遊んだりとイメージを膨らませる楽しさを感じられます。
自分なりに考えながら遊ぶことで、想像力や発想力を養いながら表現できるようになるでしょう。

また、遊びが発展する中で必要なものや使いたいものが出てきます。
自分で作ってみたり、何かで代用させたりと工夫する力や、イメージを実現させるために考える思考力も身についていくはずです。

楽しみながら社会のルールを知る

なりきりごっこ遊びを通して、場面ごとの挨拶や決まりなど社会のルールを知るきっかけになります。
遊びとは言え、子どもたちなりの社会が広がっているということを意識していきましょう。

また、様々な立場になりきることで、自分以外の人の気持ちに気づけることもあります。

言われて嬉しいことや嫌なことを知り、思いやりの心や社会性が身につく機会となるでしょう。

保育士や友だちと共通のイメージを持ちながらコミュニケーションをとる

保育士や友だちと一緒に、一つのイメージを共有することでより遊びが深まった楽しさを味わうことができます。
そのためには、自分の考えていることを言葉で相手に伝えたり、相手の思いを理解したりしながらコミュニケーションをとる必要があります。

時には思いの違いからぶつかり合ったりすることもありますが、そんな経験を通してみんなで楽しく遊ぶために試行錯誤する協調性を養うことにも繋がります。

保育で楽しめるなりきりごっこ遊び15選

ここからは、実際に保育で楽しめるなりきりごっこ遊びを15選ご紹介していきます。
年齢の低い子でも楽しめる遊びや、年齢を重ねるごとに盛り上がる遊びなど様々です。

クラスの子どもたちの興味に合わせて、必要なグッズを増やしていくことで遊びがどんどん発展して継続的に楽しめますよ。

まねっこ遊び

まねっこ遊び

まだ自分でイメージを膨らませることが難しい年齢の低い子には、保育士の動きを真似して遊ぶまねっこ遊びがおすすめです。

全身を使って動物の動きや鳴き声を表現したり、乗り物に乗っている動作を楽しんだりと、身近なもののまねっこが楽しいですよ。

見立て遊び

見立て遊び

おもちゃなどを使って、目の前にはない別の何かに見立てて遊びます。
積み木を食べ物に、紐通しをネックレスに、ブロックを電話に…など、なんでも見立てることで遊びが無限大に広がっていきます。

見立て遊びを十分に楽しむことで、なりきりごっこ遊びに発展させるためのイメージを膨らませる力を養っていけるでしょう。

おままごと

おままごと

なりきりごっこ遊びと聞いたら、最初に思い描くのがおままごとではないでしょうか。
一番身近にいる大人であるママやパパの真似をしながら遊べるので、小さい子にとってもイメージしやすい遊びです。

おもちゃのキッチン台で食べ物を切ったり焼いたりお皿に並べたりし、「どうぞ」「いただきます」などのやりとりを楽しみましょう。

お店屋さんごっこ

店員さん役とお客さん役になりきって遊ぶと盛り上がります。
テーブルに商品を並べたり、「これください」と言ってレジでお金を渡したりと、やりとりの難易度が少し上がってきます。

実際に買い物をする時の「順番に並ぶ」「お金を払って買う」などの社会のルールも身につけることができますよ。

お医者さんごっこ

子どもにとって怖くもあり興味もあるのが『お医者さん』。
患者さん役が布団に横になり、お医者さんや看護師さん役が熱を測ったり聴診器をあてたりします。

遊びに取り入れることでお医者さんが身近になり、「怖くない」「風邪が治るお薬をくれる場所」という認識ができるかもしれません。
口の中を診る歯医者さんごっこも盛り上がりますよ。

お寿司屋さんごっこ

発泡スチロールや紙で作ったシャリの上に、様々なネタを乗せてお寿司屋さんになりきって遊びましょう。

慣れてきたらメニュー表を用意したり、お客さんが「〇〇ください」と注文したものを作って出すという流れも楽しいですよ。

消防士ごっこ

子どもが憧れるお仕事をなりきりごっことして取り入れるととても喜びます。
消防士さんのような服やホースなどを一緒に作ってみたり、大型積み木などで消防車に見立てた乗り物を作れば大盛り上がり。

電話も用意して119番通報を受けたところから現場に向かう想定でイメージすれば、本格的になりきって楽しめます。

忍者ごっこ

『忍者』という子どもたちにとっては空想の世界の人物になりきるのも楽しいですよ。
様々な術を身につけたり、術に必要な道具を一緒に考えながら用意したりしましょう。

忍者の動きは運動発達を促す効果があったり、静かに移動してほしい時に「忍び足の術」と言って忍者になりきって歩いたりと他の部分でもメリットがあります。

アウトドアごっこ

遠足やキャンプなどのアウトドアもごっこ遊びに適しています。
お弁当箱におままごと用の食材を詰め、レジャーシートや飲み物も一緒にリュックに入れて出かけます。

簡易テントを用意したり段ボールで自作したりしても良いでしょう。
外で食べる食事は格別なので、そんな開放的な気分を味わうこともできて盛り上がりますよ。

魚釣りごっこ

画用紙などで作った魚や海の生き物と釣竿で、簡単に魚釣りごっこが楽しめます。
クリップと磁石でくっつけて釣りあげるやり方や、モールで輪やフックの形にして引っかけて釣りあげるやり方などがあります。

実際に水は張っていなくても、水色のビニールシートを敷いたり「お魚さん元気に泳いでるね」など声をかけたりしながら本物の釣りをイメージして遊びましょう。

ファッションショーごっこ

洋服やアクセサリーに興味を持つ年齢では、ファッションショーごっこが盛り上がります。
おままごと用のスカートを使ったり、紐通しで作ったネックレスを身につけたりします。

自分で好きなヘアアクセサリーや指輪などを作ってみるのも楽しいですよ。
完成したらランウェイを用意して音楽を流し、歩いたりポーズを決めたりすればモデルやアイドルになった気分で大満足でしょう。

乗り物ごっこ

車やバス、飛行機など、子どもたちが憧れる乗り物はたくさんあります。
大型積み木や椅子を並べ、ハンドルや操縦ボタンを作ったりして運転手になりきって遊びましょう。

お客さん役になって乗り降りしたり、遠足ごっことバスごっこを組み合わせたりしても遊びが発展するのでおすすめです。

ヒーローごっこ

永遠の憧れとも言える『ヒーロー』。
強くて優しくてかっこいいヒーローたちは、子どもたちがなりきって世界観に浸れる存在です。

それぞれ好きなヒーローを決め、ベルトや剣を作ったり変身ごっこや戦いごっこを楽しんだりとイメージを崩さず楽しめるようにしましょう。

プリンセスごっこ

かわいくて上品なプリンセスに憧れる子も多いでしょう。
スカートを履いてティアラを頭に乗せ、かわいいお姫様になりきって遊びます。

大人が教えなくても、仕草や言葉遣いが自然とおしとやかになるのがなりきり遊びの楽しいところでもあります。

劇ごっこ

なりきりごっこ遊びを楽しむ中で自然とイメージする力や表現する力が身につくと、お話の世界の登場人物やストーリーを思い描くことができるようになります。

登場人物の役になりきってセリフを言ったり、場面が変わっても流れや背景のイメージを共有し合えたりと遊びが深まっていきます。

劇に必要な道具を自分たちで用意し、役を交代しながらセリフのやりとりを楽しむようになるでしょう。
遊びを楽しみながら表現力を身につけ、劇として発表して見てもらうことに喜びを感じて自信に繋げていくこともできます。

なりきりごっこ遊びを保育に取り入れる際の注意ポイント

ここでは、なりきりごっこ遊びを楽しむために保育士が気を付けるべきポイントを解説していきます。
保育に取り入れる際に意識することで、遊びの世界観を崩すことなく発展させられ、子どもたちの成長に繋げることができるでしょう。

遊びに必要な環境づくりをする

なりきりごっこを楽しむためには、環境づくりが最も大切です。
何もないところからいきなりイメージするのは子どもたちにとっては難しいので、初めは保育士が準備をしておく必要があります。

そして、子どもたちの遊び方を観察しながら、必要なものを増やしたり一緒に作ったりしながら発展させられるよう援助していきましょう。

子どもが持つイメージを大切にする

子どもは自分の頭の中にあるイメージを表現しながらなりきりごっこ遊びを楽しんでいます。
その中には保育士がイメージしているものや正しいものとは違うこともあるかもしれません。

しかし、子どもの自由な発想や世界観を崩してしまっては、心からのびのびと表現する楽しさを味わうことはできなくなってしまいます。
子どもが持つイメージを大切にしながら、保育士がその世界に入り込んでやりとりをしながら導いたり、より遊びが発展するよう援助したりすることも大切です。

子ども同士の関わりを楽しめるよう援助する

なりきりごっこ遊びは、様々な役がいて成り立つ遊びでもあります。
そのため、子ども同士のやりとりを大切にして見守ったり楽しめていない子がいないかどうかよく観察したりする必要があります。

年齢が高くなるほど無理に介入する必要はありませんが、遊びがより広がるようタイミングや雰囲気を掴むことは大切です。
その際は保育士からの指示という形ではなく、「あっちに〇〇があったよ」「行ってみない?」など自然な声かけをしてみると良いでしょう。

まとめ

保育で楽しめるなりきりごっこ遊びアイデアをご紹介しました。
年齢や興味に合わせることはもちろん、複数の遊びを組み合わせて広げていくのも盛り上がるのでおすすめです。

楽しみながら自然と想像力や言語力、社会性など様々な発達を促すこともできるなりきりごっこ遊び。
子どもの持つイメージを崩さないようにしながらやりとりの援助をし、のびのびと表現できる環境を整えていきましょう。

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