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保育士で離職票が必要となる場面とは?いつ届く?届いてからやるべきことまで徹底解説

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保育園を退職するときにもらえる離職票ですが、具体的にどんな場面で必要になるのかあまりイメージがしづらいですよね。

そこで、今回は保育士が離職票を使う必要がある場面から離職票が手元に届かないときの対処法を解説します。

とくに現職を退職したあとは、失業保険の手続きなどやるべきことがたくさんあり、期限付きのものもあるのです。

なので、ぜひこの記事を読んで離職票が届いてからスムーズに手続きが行えるように準備をしておきましょう。

1.保育士で離職票が必要になる場面とは?

離職票が必要になる場面は、大きく3つあります。

  • 転職をするとき
  • 失業保険を申請するとき
  • 国民健康保険に切り替えるとき

上記のいずれかを行うときに離職票は必要です。それぞれのシーン別にどのように離職票が使われるのか詳しく解説していきます。

1-1.転職するとき

まず1つめは、転職をするときです。

ただ、ここで注意していただきたいのが、現職の保育園を退職してから次の職場へ転職するまで”期間を空ける人”のみが必要となります。

というのも、そもそも離職票は退職後の各種保険における手続きを行うために必要な書類です。

なので、現職を退職してからすぐに転職先への勤務が決まっている人は、転職先へ離職票を提出するということはないので、離職票は必要なくなります。

ですが、今の保育園を一旦退職して一時的に求職期間を設ける場合は、このあとに解説する「失業保険」や「国民健康保険」などの手続きに必須の書類になりますので、ご注意ください。

1-2.失業保険を申請するとき

退職後、失業保険を市役所で申請するときは離職票が必要になります。

ちなみに失業保険は、退職者が次の職に就くまで生活の心配をすることなくスムーズに再就職できるようにするための制度です。

なので、再就職を検討していないのに不正受給をしようとした場合、給付金額の2倍で返還または支払いが課されることもあるので、注意しましょう。

また、失業保険を申請して給付される金額は以下のとおりです。

<失業保険における1日あたりの支給額>

30歳未満 ¥6,845
30歳以上45歳未満 ¥7,605
45歳以上60歳未満 ¥8,307
60歳以上65歳未満 ¥7,186

(令和2年8月1日時点)
引用:ハローワークインターネットサービス/基本手当てについて

支給期間については、前職を離職した理由や雇用保険の被保険者であった期間などから計算され、90日〜360日の間で支給期間が決まります。

とくに契約更新の確約がされていない契約社員などは、もし会社都合で退職せざる負えなかった状況である場合はより手厚く受給となるでしょう。

1-3.国民健康保険に切り替えるとき

保育園に所属しているときは、一般企業と同じ扱いになるので社会保険に加入しています。

ですが、退職すると社会保険から外れることになるので、ご自身で市役所へ行き国民健康保険への切り替えが必要です。

この切り替え手続きで必要となる書類の1つが離職票になります。

そもそも国民健康保険の切り替えは、職場で加入していた健康保険をやめたという証明をしなければなりません。

そのため、退職証明書もしくは離職票が必要になるというわけです。

ちなみに国民健康保険への手続きは、離職票の他に社会保険喪失証明書も合わせて提出しますので、会社から離職票が届いたら必ず同封されているか確認しましょう。

また、退職後の国民健康保険や国民年金への切り替え手続きは、退職日から数えて「14日以内」に済ませないといけませんので、離職票が届いたらすぐに市役所へ行くことをおすすめします。

2.離職票がもらえるタイミングは保育園を退職してから

「離職票が必要なのは分かったけど、いつもらえるの?」と疑問に思いますよね。

このあたりの疑問に答えていきます。

2-1.離職票は原則2週間以内に届く!

基本的に離職票は、保育園を退職してから1週間〜2週間くらいで届くでしょう。

というのも離職票は、保育園が作成しているのではなく管轄の事業所管轄安定所に「この人は○日付けで退職しました」と証明書を提出することで会社側に発行されます。

そのため、退職してから離職票が手元に届くまで時間がかかるということです。

2-2.離職票が届かない場合は、会社へ催促しましょう

ただし、退職してから2週間以上経っても届かないときは、会社へ催促しましょう。

「退職している身なのに大丈夫かな?」と思われる方も多いですが、離職票は退職者が希望するときは速やかに発行する義務が会社にはあります。

なので、たとえ退職していても必要な主張なので迷わず催促をしてください。

ただ、それでも退職した会社に連絡を入れたくないということであれば、ハローワークの窓口に相談することでハローワークの担当者が代わりに対応してくれます。

先ほども述べたように離職票は、国民健康保険や国民年金、失業保険などの申請必要な重要書類です。

少しでも届く気配がない場合は、できる限り早めに対処するようにしましょう。

3.保育園を退職しても離職票が届かない3つの理由

先ほどは、離職票が届かなければ催促しましょうと述べました。

ですが離職票が届かない理由もありますので、事前に確認しておきましょう。

3-1.理由①離職票の発行を申請していない

まず1つめの理由としては、保育園を退職するときに離職票を発行してもらうよう申請をしていないと郵送されません。

というのも、離職票は退職者が要求をした場合は発行する義務がありますが、要求がない場合は離職票は発行されず手元に届かないからです。

なので、求職期間を空けて失業保険などを受給したいときは、退職する前に必ず離職票を発行してもらえるように申請をしておきましょう。

3-2.理由②会社側のミス

2つめの理由は、単純に会社側のミスです。

退職者が出た場合、保育園側は離職証明書を事業所管轄安定所へ提出することで離職票は発行されます。

なので、この離職証明書の提出が何らかの理由で遅れていると必然的に離職票のい発行も遅れるということです。

この場合は、保育園側に大きな責任があるので催促をしましょう。

3-3.理由③繁忙期による影響

3つめの理由は、繁忙期による影響で発行が遅れてしまうことです。

たとえば、保育園であれば3月などの年度替わりは園児の入れ替わりもあるので、離職の手続きが遅れてしまうこともあります。

繁忙期に保育園を退職した場合は、あらかじめ離職票の発行が遅くなると分かっていれば、焦ることもなくなるでしょう。

ただ、いくら繁忙期とはいえ退職してから1週間以上経っても送られてくる気配がないときは、早い段階で会社へ問い合わせたほうがいいです。

4.保育園から離職票が届いたらやるべきこと

最後は、退職した保育園から離職票が届いたらやるべきことを解説します。

むしろ退職後は離職票が届いてからが忙しくなるので、やるべきことをリスト化して手続きの漏れがないようにしましょう。

4-1.同封書類の確認

退職後、保育園から離職票を含む書類が郵送されてきたらまず同封書類の確認をしましょう。

というのも、保育園側の手違いで保険の切り替えなど各種申請で必要な書類が同封されていないことも多々あります。

なので、書類が届いた時点ですぐに中身を確認し同封漏れがないかどうかをチェックしましょう。

ちなみに退職後に郵送される書類は以下のとおりです。

<退職後に郵送される書類一覧>

  • 雇用保険被保険者離職票ー1
  • 雇用保険被保険者離職票ー2
  • 給与所得の源泉徴収票
  • 年金手帳

上記の4つがしっかりと同封されているかを確認しましょう。

とくに離職票は1と2で合計2枚あり、国民健康保険への切り替えや失業保険の申請などで必ず必要になりますので注意してください。

ただし、保育園を退職してからすでに次の転職先が決まっている人は離職票を使う機会がないため、そこまで気にする必要はないでしょう。

ですが求職期間を設けず転職をする場合は、離職票ではなくこれまで勤務していた保育園における給与所得の源泉徴収票と年金手帳を提出するよう求められます。

4-2.国民年金・国民健康保険の切り替え

離職票などの書類一式が届いたらすぐに国民年金と国民健康保険への切り替えをしましょう。

というのも、先述したように国民年金と国民健康保険はいずれも退職日から数えて「14日以内」に手続きを終える必要があるからです。

また、国民健康保険も国民年金と同様に退職日から数えて「14日以内」に手続きをする必要があるので、多少時間はかかりますができれば国民年金と国民健康保険への切り替えは済ませておいたほうがいいでしょう。

ちなみに国民年金と国民健康保険の切り替えに必要な書類は書類は以下のとおりです。

<国民年金・国民健康保険への切り替えに必要な書類>

  • 年金手帳
  • 離職票(1と2両方)
  • 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)
  • マイナンバー(通知カードもしくはマイナンバーカード)
  • 印鑑
  • 通帳

4-3.失業保険の申請

国民年金と国民健康保険の切り替えができたら合わせて失業保険への申請も行いましょう。

失業保険の申請は市役所ではなくハローワークで手続きを行い、一般的な受給期間としては退職日の翌日から1年間となっています。

なので、申請が遅れてしまうとそれだけ受給できる金額も少なくなりますし、1年を過ぎると途中で四球がストップしてしまうこともあるのです。

そうならないためにも、離職票を手に入れたらすぐに手続きをしにハローワークへ足を運びましょう。

ちなみに各自治体のハローワークに届を出してから受給資格が決定したら、約1週間ほど時間をおいて雇用保険受給説明会に参加します。

その後、就職活動をしているかつ失業認定日にハローワークへ来所しているという条件を満たすことで失業給付を受けることができるのです。

失業保険の申請で必要な書類は以下を参考にしてください。

<失業保険の申請に必要な書類>

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証
  • 本人確認書類
  • 3ヶ月以内に撮影した写真2枚
  • 印鑑
  • マイナンバー確認証明書

ちなみに失業保険の給付について、保育園を「自己都合」を理由に退職した場合は、受給資格が決まってから3ヶ月間は給付制限期間があるので、覚えておきましょう。

5.まとめ:保育士としての仕事を休止するなら離職票は必要!

今回は、保育士で離職票が必要となる場面と離職票が届いてからやるべきことをご紹介しました。

転職先が退職する時点で決まっていれば、離職票などの書類はあまり気にする必要はありません。

ですが、少しでも退職してから転職するまで期間が空くようであれば、離職票は必ず必要になります。

また、本文でも解説した国民年金や国民健康保険への切り替えには、さまざまな書類が必要ですのでこの記事を参考に手続き漏れがないようにしましょう。

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