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スライムで保育を盛り上げよう!作り方と保育アイデアをご紹介します

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冷たくてグニョグニョとした触感が面白いスライム。子どもたちから人気の高い遊びの一つです。好きな形に変形できるので、「次はこうやってみようかな?」「こんな風にしたらどうなるかな?」などと想像力や考える力を養うことができます。保育園でスライム作りをしてみたいと考えている保育士の方は多いでしょう。

そこで今回は、保育園でも気軽にできるスライムの作り方やおすすめの遊び方をご紹介します。スライム遊びを取り入れる際の参考にしてみてくださいね。

スライムを保育に取り入れるねらいと効果は?

スライム遊びには、期待できる効果がいくつかあります。スライム遊びを行う際は、保育に取り入れるねらいを定めて的確な保育計画を立てましょう。

保育にスライムを導入するねらい

スライム遊びは室内でできる手軽な遊びの一つです。保育でもスライムを使った触感遊びを行うことは多いでしょう。保育園や幼稚園のカリキュラムでスライム遊びを取り入れるねらいには、以下のようなことが考えられます。

  • 形状の変化を観察する
  • どのように動かせばどのような形になるかを考える
  • スライムの冷たさや柔らかさを感じ触感を楽しむ
  • スライムについて話す中で友達とコミュニケーションを取る など

特に、「スライムについて友達と話しながらコミュニケーションを取る」「一緒に観察や考察する過程を楽しむ」といったねらいは、友達と一緒にスライム遊びをするからこそ享受できる学びです。

スライムは家でも作ることができますが、保育園や幼稚園で行う際は大人数で一緒に遊ぶからこそのメリットを生かしましょう。

スライムが子どもにもたらす効果

スライム遊びはただ単に触感を楽しむだけではありません。以下のような効果も期待できます。

  • 指先を使うため、脳の動きを活性化させる働きがある
  • 想像力や考える力を養う
  • 性質について考える中で観察力を培う
  • 情緒が安定する
  • コミュニケーション能力を養う など

感覚遊びは、子どもの心身の発育を促すと言われています。カリキュラムに余裕のある際はスライム遊びを保育に導入してみてはいかがでしょうか。

保育園で実践しやすい!スライムの作り方4選

スライムにはいくつか種類があり、それぞれ作り方が異なります。ここでは、保育で実践しやすいスライムの作り方を4つご紹介します。

片栗粉スライム

片栗粉を使用したスライムです。万が一口に入れてしまっても害はないので、乳児クラスでも安心して導入できます。片栗粉はぎゅっと握ると固まり、力を加えるのをやめると液状に戻ります。不思議な感覚が面白いスライム遊びです。

【用意するもの】

  • 片栗粉:100g
  • 水:50~100cc
  • ボウル
  • 計量カップ

【作り方】

  • ボウルに水を入れる
  • 片栗粉を少しずつ加えてかき混ぜる
  • 全体が混ざったら完成

洗濯のりスライム

洗濯のりを使用したスライムです。一般的に使用される方法で、透明でプルプルとした「スライムらしい」形状のスライムを作ることができます。自分たちで固さを調節しながら作ると、実験のような楽しみ方もできます。

【用意するもの】

  • 洗濯のり(PVA):100cc
  • 水:100cc(洗濯のり用)、50cc(ホウ砂用)
  • ホウ砂:4g
  • 割りばし
  • プラコップ
  • ボウル

【作り方】

  • プラコップに水(100cc)と洗濯のりを割りばしで混ぜる
  • 別のプラコップに水(50cc)とホウ砂を入れて割りばしで混ぜる
  • 2つのコップの液体をボウルに入れる
    ※ホウ砂水は少しずつ入れる
  • 好みの固さになったら完成

重曹スライム

ホウ砂の代わりに、重曹とコンタクトレンズの洗浄液を使用して作る方法です。ホウ砂を使用した洗濯のりスライムとほとんど同じスライムを作ることができます。ホウ砂を使用するのが難しいときや、安全性を高めたいときにおすすめの作り方です。

【用意するもの】

  • 洗濯のり(PVA):120cc
  • お湯:120ml
  • 重曹:大さじ1
  • コンタクトの洗浄液(ホウ酸入り):大さじ1
  • ボウル
  • 割りばし

【作り方】

  • ボウルに洗濯のりを入れる
  • 重曹とお湯を入れて割りばしで混ぜる
  • コンタクトの洗浄液を入れて混ぜたら完成

シェービングフォームスライム

ふわふわとした触感が楽しいスライムです。シェービングフォームや泡ハンドソープなどを使用するだけで、簡単に作れます。通常のスライムを作った後のアレンジに試してみてはいかがでしょうか。

【用意するもの】

  • 洗濯のり(PVA):100cc
  • 水:100cc(洗濯のり用)、25ml(ホウ砂用)
  • ホウ砂:2g
  • シェービングフォーム
  • 割りばし
  • プラコップ
  • ボウル

【作り方】

  • プラコップに洗濯のりと水(100cc)を入れて割りばしで混ぜる
  • シェービングフォームを入れて2倍くらいの量に膨らむまで混ぜる
  • 別のプラコップにホウ砂と水(25ml)を入れて割りばしで混ぜる
  • ボウルにシェービングフォーム+洗濯のりの液体とホウ砂水を入れて混ぜたら完成

スライムを使った遊び方7選

スライムを使った遊び方7選

スライムは作るだけでなく、こねたり切ったりして感覚遊びとしても楽しめます。感覚遊びは子どもの心身の発達を促し、情緒を安定させる効果があるため、保育園でも人気の高い遊びです。ここでは、スライムを使用したおすすめの遊び方を7つご紹介します。

【遊び方1】触る

まずは、スライムを触って遊びましょう。「冷たい」「柔らかい」「グニョグニョする!」など、感じたことを話しながらスライム独特の触感を楽しみます。作り方が異なるスライムを用意し、触った感覚の違いを確かめるのも面白いでしょう。

また、頬に付けてみたり足で踏んでみたりと、手だけでなく他の体の部位を使ってスライムに触れてみるとまた違った発見があるかもしれません。保育者が先導してどんどんスライムに触れて遊んでみましょう。

【遊び方2】切る

スライムを切るのも、方法の一つです。触ったりこねたりした場合とは異なる感覚を味わえます。手でちぎるのと、はさみを使って切るときの感覚の違いを観察してみるのも良いでしょう。

スライムは切ってもまた時間が経てばすぐにくっつくので、何度でも切って楽しめるのが嬉しいポイントです。

【遊び方3】投げる

スライムを投げて、的あてゲームのような遊びをしても盛り上がります。スライムの的あてゲームでは、事前に的を作っておき、その的に向かって投げます。べたっと張り付く感覚や、投げる際のスライムの軌道などを観察してみましょう。

スライムは、紙に張り付くと綺麗に取れない場合もあるので注意が必要です。プラスチック板やテーブルクロスなどを使用すると簡単にスライムを取り外しできます。

【遊び方4】形を作る

スライムをこねて、好きな形を作って遊びましょう。スライムは時間が経つと形状が変わるので、何度でも遊べます。

友達と「これは〇〇の形に見えるね」「〇〇作ったよ!」などと会話を楽しみながら作ることが大切です。また、作った作品を発表しあっても盛り上がるでしょう。「一番早くできた人の勝ち」など一定のルールを決めて競って遊ぶのもおすすめです。

【遊び方5】飾りを入れる

絵具や色紅を混ぜて色を付けたり、ビーズやスパンコールといった飾りを入れたりしてアレンジしても楽しめます。色を付ける際は、スライムが完成する前に洗濯のりに混ぜこみましょう。

一方、スパンコールやビーズはスライム完成後に混ぜることができます。通常のスライムとの触感の違いを比べてみましょう。また、飾りを混ぜるアレンジでは見た目も可愛らしくなるため、子どもたちも喜びます。

【遊び方6】膨らませる

スライムにストローを差し込み、空気を送ると、スライムが膨らむ様子が見られます。スライムは丸めて、ゆっくりと空気を送るのがポイントです。

形状が変わる様子を観察しながら、スライムの性質について考えてみましょう。

【遊び方7】自分で調合する

年長児では材料の分量を自分たちで考え、触感を確かめながら作るのもおすすめです。試行錯誤する中で、コミュニケーション能力や分析力、判断力を養うことができます。

数人ずつのグループを作り、材料を多めに用意しておきましょう。あとは、子どもたちに考えながら作ってもらうだけです。「上手に作ること」がゴールではありますが、失敗するのも学びの一つなので、できるだけ自由に作れるような環境づくりを心がけましょう。

保育園でスライム遊びをする際の注意点

スライムは子どもたちから人気の高い遊びの一つです。グニョグニョとした触感や形状の変化が面白く、時間を忘れていつまでも楽しめます。ただし、スライム遊びをする際には、以下の3つのポイントには注意が必要です。

汚れないように配慮する

スライムは触感が楽しく、さまざまな体の部位で触れてみたいと思うでしょう。しかし、髪の毛や洋服などについた際は、簡単には落とせない場合があります。スライム遊びをするときのポイントは以下の通りです。

  • 髪の毛を結ぶ
  • スモックを着る
  • 机に新聞紙を敷いておく
  • 必要のないものは道具箱にしまう

子どもの身の回りのものにスライムがつかないよう、配慮しましょう。

遊ぶ前にルールを確認する

スライムを作る際は、ホウ砂や重曹などの薬剤を使用します。そのため、事前にルールを伝えておくことが大切です。例えば、「スライム作りで使用するものは口に入れない」「薬剤を触った手で目をこすらない」などが挙げられます。

また、「お友達に向かって投げない」「お友達のスライムを勝手に触らない」といった決まりも定めておくと、トラブルが起こりにくくなるでしょう。

乳児クラスは誤飲に注意

乳児クラスでスライム遊びをする場合は、誤飲に注意が必要です。子どもたちにしっかりと目を配りながら遊びを展開しましょう。

乳児クラスでは、作ったスライムをジップロックなどに入れて、その上から触れるようにするとある程度は誤飲を防ぐことができます。また、片栗粉スライムなら口に入れても害がないため、保育園の乳児クラスでも人気の高い感覚遊びの一つです。

まとめ

スライム遊びには、「コミュニケーション能力を育む」「手先を動かすことで脳の動きを活性化させる」など、期待できる効果がいくつかあります。保育を行う前にねらいを定めて、保育計画を立てましょう。

スライムの作り方は、大きく分けて4種類です。子どもの年齢や保育のねらいに合わせて、スライムの作り方や遊び方を考えると十分に楽しめます。スライム遊びを検討中の保育士の方は、今回の記事も参考にしてみてくださいね。

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